DVD2AVIを使ったエンコード


MTV2000で録画したファイルはいきなりTMPGでは読み込めません。
そこで、なんとかして読み込めるようにしないといけません。

まずは、フリーのツールを利用した方法です。


−STEP1−
【1】m2pファイルをd2vとmpaファイル(プロジェクト)に変換する
まずはDVD2AVIで録画したm2pファイルを読み込みます。
特に拡張子を変更したりする必要はありません。
読み込んだデータをプロジェクトファイルとして保存したいのですが、普通にやっては映像部分しか出力されません。

MPEG2のファイルは映像と音声に分離する際には、音声をmpaで分離するしかないのです。
メニューから項目を選び、実行します。
このときの保存ファイルの名前は適当に決めてください。

出力が終わると、指定した名前のd2vファイルとmpaファイルが出来上がります。
作業自体は1分程度で終わります。
マシンスペックがあれば、この時間も短縮可能です。

Audioの項目で『MPEG Audio』と表示され、Timestampがちゃんとカウントされていることを確認してください。
これが処理されていない場合、音声ファイルが出力されていないことになりますので、設定を確認してください。
【2】TMPGに読み込ませる
映像データはd2vファイルとなっています。


※DVD2AVIで作成したファイルをTMPGに読み込むには『MPEG-2 VIDEO Plug-In』が必要なので、MSP6の場合のようにアンインストしないように気をつけましょう。
音声データはmpaです。
普通に音声ソースを読み込もうとすると表示されないので、「すべてのファイル(*.*)」で表示させます。

これでOK。
−STEP2−
【1】エンコードされて出来上がるファイルの形式を決めます
自分流で決めてもらえば結構ですが、縦横比等はある程度ルールを守ってやるべきだと思います。

ここではMPEG-1の設定をベースに、サイズをキャプチャサイズと同じにし、ビットレートを1500に設定しています。

ビットレートを1500にする理由は、出来上がりのファイルが約300MBとなり、13〜14本がDVD-R1枚(4.7GB)にきれいに収めることができるためです。
また、この解像度はDivXのパフォーマンスが一番良いといわれるビットレートでもあります。
【2】映像にかけるエフェクトを設定します
私は以下の3項目を設定しています。
ソースの範囲
カスタム色調補正
インターレース解除
それぞれの設定はリンク先を参照してください。

※『フィールドオーダー』のところは『ボトムフィールドが先に表示される』を選択します。
たいていのアニメはこの設定でいけるはずです。また、【2】のVFAPIプラグインの設定も『ボトム→トップ順で出力』になっている必要があります。
『トップフィールドが先に表示される』で処理する場合は、プラグインの設定も『トップ→ボトム順で出力』に変更します。

※2004.04.30訂正※
MTVシリーズのデータをエンコードする場合は『トップフィールドが先に表示される』にします。
【3】オーディオにかけるエフェクトを設定します
『音声加工』で最適化をします。

『サンプリング周波数』と『ビットレート』はキャプチャしたファイルの規格に合わせています。
−STEP3−
【1】エンコード
「ファイル」>「ファイルに出力」>「AVIファイル」と選びます。
【2】出力形式を設定します
実は、このまま「保存」をしても正しくエンコードしてくれません。

『映像を出力』『音声を出力』の『設定』をしないといけないのです。

※右の画面は以下【3】【4】の設定を行った後のものです。
【3】映像の設定をする
初めてエンコードするときは、右のように『無圧縮(24ビットRGB)』となっているので、使用するコーデックに選びなおします。

ここではDivXです。
圧縮プログラム(コーデック)を選んだら、『設定』ボタンを押し、コーデックの詳細を設定します。

ビデオに対する各種エフェクトははTMPGで設定しているので、ここではビットレートだけを決めます。
TMPGでビットレートを設定していてもここの数字が違ったら狙ったビットレートでのエンコードはできません。

スライダで設定値に近いところを決めるか、直接入力でビットレートを指定します。
【4】音声の設定をする
標準は『PCM』になっているので、『MPEG Layer-3』を選びます。
ところが、標準では低いビットレートでしかできません。
そこで、MP3の外部コーデックを組み込むと、高ビットレートでの処理ができるようになります。

ここでは『Fhg Radium MP3 codec』というツールを使用しています。
【5】実行!
映像、音声、それぞれの設定をすると【2】の画面になります。

ここで『保存』を押すとエンコードが始まります。


DivXの場合、まず映像を処理し、その後音声の処理を行うので、残り時間に表示される時間よりトータルのエンコード時間は短く済みます。
【6】エンコード完了!
エンコードが終了したら、出来上がりのファイルを確認し、音のズレやノイズがないかをチェックします。

よくあるのはCM等をカットした部分にプチノイズが入ることです。
その場合は、わざと1〜2フレームを本編にかぶせてカットすると消えます。