TEST.06 録画データの編集小技


以前、自分の覚え書きと言うことで掲載していたのですが、
その後、そうそう必要なくなったため、サイト整理の際に消してました。

しかし、TE3XPを使うにあたりちょっと癖がることが判明したので復活です。

さて、何が変わってるのでしょうか?

※実験環境の説明※
第1話の放送の際、オープニングに地震情報が入ってしまったため、
第2話のオープニングで差し替えて綺麗な第1話を作り上げる。


下準備
まずは第2話のOPだけを切り出します。

特にやる必要はないのですが、GOP単位で処理できるツールがあるので、トータルのファイルサイズを小さくしておけば編集作業が楽かなぁ?という程度です。

これを、「lam_op.m2p」というファイル名で保存して使っています。
なお、第1話のデータは「lamne1.m2p」としてあります。
PART.1 素直に攻めてみる
TE3XPは、二つの動画ファイルを一つのファイルにまとめてエンコードすることができるので、その機能を利用します。

これは2.5ではどうあがいてもできなかったことです。

2個のファイルを扱うからといって特に面倒な操作はありません。
ただ、「ファイルの追加」で2個のファイルを読み込んで、それぞれを編集しておくだけです。

右のようになればOK。
もちろん、3個や4個も可能です。
読み込んだファイルの順番が違ってもここで変更ができます。
気をつけるのはここ。
『すべてのクリップを1つのファイルとして出力する』のラジオボタンを押してある状態で出力先を設定することです。

ここで、下の『クリップをそれぞれ別のファイルとして出力する』を選ぶとバラバラになってしまいます。
あとは普通に出力を実行すればいいです。

2個のファイルを編集するため、動作としては「lam_op.m2p」の音声最適化をして、同エンコードから始まります。
そして、オープニングのエンコードが終わると、そのまま「lamne1.m2p」の音声最適化に入ります。
最適化が終わればエンコードです。
出来上がるまでのんびりと待ちましょう。

編集時間もそれほど遅くなるわけではなく、全然普通です。
PART.2 TMPGEnc2.5でのやり方を踏襲する
2.5では2個のファイルを読み込むことができなかったため、DVD2AVIを使って「1つのプロジェクト」にまとめてからTMPGへ読ませてました。

DVD2AVIで2個のファイルを1つのプロジェクトにするには、読み込みの段階で右のようにしておきます。
『ADD』ボタンで順番に追加するわけです。
そして、読み込ませたらそのままプロジェクトファイルとして保存します。

ここでは「lam01_r.d2v」というファイルにします。
なお、音声はac3形式で分離されて出力されることになります。
TMPGはd2vを標準で読めないので読めるようにしてあげないといけません。

『環境設定』でプラグインを有効にさせます。
するとこんな警告メッセージが出ます。

今回は、あえてそれに挑戦するので、そのまま「OK」します。
『ファイルの追加』で「lam01_r.d2v」を開きます。
すると、こんなウィンドウが・・・。
とりあえず、解析しているんだなーということで待ちます。
d2vファイルは動画だけなので、音声がありません。
音声部分も『参照』で読み込みましょう。
警告いっぱいです。

初期化してくれないと困るので「はい」を押します。
あとは、通常の編集と出力設定をすればいいのですが・・・。

ここでバッチエンコードに登録し、そちらから実行しようとしたら異常終了してしまいました。

ちなみに、右の画像の説明ですが、上段がすべてを1つのプロジェクトファイルとしたもの、下段がOPと本編を別々にプロジェクトファイルにしたものです。
両方とも蹴られました。打つ手なしです。
ところが、バッチエンコードを使わずに、普通に出力させるといけちゃうのです。

右はOPと本編を別々のプロジェクトファイルとして保存し、それをTE3XPに読み込ませて編集したもの。(※1個上の画像で言う下段のデータですね)

経過時間と残り時間から推測するトータルの作業時間もm2pファイルで処理したときと比べて遜色ありません。
まとめ
そんなわけで、2.5でのやり方も通用するといえば通用するのですが、バッチエンコードができないというのはちとネックですね。
まぁ、こんな作業自体の発生率が低いので、例外として単発処理させればいいとも言いますが、録画ネタが多くなってくるとそうも言ってられないのが事実でして。

しかも、TE3XPはバッチエンコード中に新たなバッチを追加できるという非常に便利な機能もあるので、ついついバッチ作業に頼ってしまいますから、そこへこのパターンを持ち込むと全部止まっちゃうワケです。

でも、m2pファイルのままだったらそういう問題は発生しないので、スルスルといけますね。