TEST.17 音楽ソースのデジタルデータ化


iTunes用のデータを整理しているときにふと気がついた。

「あれ?あの曲って(mp3で)持ってないんだったっけ?」

頭の中には曲の記憶があるのにデータに残っていない・・・。
つまり、mp3のデータとして保存していない。
となると、そのデータはMDとして扱っていたということになる。

MDは発売当初から気に入っていて、
あのバカデカイSONYの録再ポータブルから始まって、
その後色々買い換えつつ愛用していました。

今にして思うと、あのMZ-1ってアルファベットでしか曲名登録できなかったんだよなぁ・・・。
次に買ったのがKENWOODのMDレコーダーだったはず。
これは半角カタカナが使えるようになったモデルで、けっこう活躍した記憶があります。

しかし、録音の仕方がコンポからのアナログ出力を録音するというスタイル。
それではMD本来の力を発揮できないというわけで、
コンポをKENWOOD ALLORA『』に変更しました。
これはサイバータイトラーで漢字・かな入力と半角カナ入力に対応したもの。

考えてみるとこのときが一番MD使ってましたね。
車のオーディオもこれで完全にカセットテープからの脱却を実現しましたし。

そして、MD時代からmp3時代への転換・・・すっかり出番がなくなったMDです。
実はMDLPなんてちょびっとしか触ってません。
まぁ、親の車がMDLP対応のため、実家ではMDLPブームですが。(苦笑)

そんなこんなで、古いMDのデータをどうにかしてパソコンデータにしようという計画を立てました。


用意したもの
用意したものはこちら。
Criative SoundBlaster Digital Music PX。(以下SB)

USB1.1でパソコンと接続し、デジタル入出力、アナログ入出力を兼ね備えたなかなか優秀なやつです。
お値段は7,000円程度。
それをこんなふうに接続します。
ポータブルMDプレイヤーから出力し、SBのラインインへ接続。
SBとパソコンはUSB1.1接続となり、SBのラインアウトはスピーカーへ接続します。

スピーカーをSBへ接続するのは、パソコンの設定がオンボードのサウンドチップから切り替えられるため、デフォの接続では音が出なくなってしまうのです。
まぁ、設定変えればいいんですけど、せっかくなので。
補足説明です。

上の写真のように接続するとアナログでしか録音できません。
SBはデジタル入力端子を持っているので、デジタルケーブルで接続すればデジタル録音できると考えるのは当然の流れなのですが、MDのデータがCDからのデジタル録音のため「孫Discプロテクト」の影響でデジタルで繋いでもアナログデータとしてしか録音できないはずなのです。
ならば、もう最初からアナログでいってしまえという話で。

というより、デジタル出力を持ったMDプレイヤーが見当たらなかったんですよ。
きっとミニコンポ用のMDプレイヤーじゃないと装備してないと思われます。
実験のためにそんなものを買える訳もありませんしね。
あいかわらず・・・
こういうのって、説明書がヘボですよね。なので、やっぱり手探りの作業になります。
ここに挙げた方法は何回か失敗した後の最終版です。
処理したいMDは10枚程ある(1本74分なので総作業時間は12時間以上になる)のですから、あまり手間取ってる暇はないのですが・・・。

あと、Criative製品のお約束なのですが、無駄にいっぱいアプリがありすぎるので、インストの段階から不要だと判断したものはガンガン切り捨てていく必要があります。
今回必要なのは録音用のツールだけですので、EAXだのサウンドミキサーだのといった無駄なものは入れません。
使わないアプリはOSのを不安定にさせたり変なとこで競合したりするだけですから。
使うツールは『SMART RECORDER』というSBに付属のツールです。
実はもう一つ『Sound it!』というツールも同梱されていたのですが、双方を比較する時間的余裕がなかったのでノータッチです。(苦笑)

とりあえず、『録音ウィザード』を使います。
まずは録音レベルの調整。

録音したいソースのレベルの高そうなところを再生し、『解析』ボタンを押してレベルを調整させます。
レベルゲージのチェックはデフォでOFFになってるので、ONにするといいでしょう。

なお、再生に使うプレイヤーはポータブルプレイヤーの場合だとヘッドフォン端子になるのでボリュームを使用レベルより上げておく必要があります。
ちなみに私はMAXにしておきました。
これが低いままだとあとで泣きをみます。
録音時間の設定です。
まぁ、やらなくてもいいのですが、設定しておくとついうっかり停止忘れで録音しっぱなしというのが防げます。
ソースを再生し、すぐさま録音ボタンを押して録音開始。
あとは時間の経過を待ちます。

今回のソースは'97〜'99年のものが主だったので、非常に懐かしい感じを受けました。
あの頃は・・・何してたっけ?(爆)
録音が終わると次に待っているのは『トラック分割/クリーンアップ』になります。

74分のMDを垂れ流し録音したのはここでトラック分割できるためで、ずっとパソコンに張り付いている必要がないから楽なんです。

クリーンアップというのはノイズ除去などをするツールでして、レコードやカセットテープ資産を録音したときのノイズを消すためのものです。
今回はCDからデジタル録音されたMDデータのアナログ録音ですので、ノイズはほとんどないと判断し、手を加えませんでした。

※余談ですが、ここで『戻る』を押すと今までの録音データがすべてパァになるという魔のトラップが隠れてます。<押しました○...∠\_
トラック分割をするには無音部分を検出させる必要があります。
まぁ、デフォルトでいいでしょう。
せっせとツールが無音部分を検索して結果を表示してくれます。

「自動でやってくれるって便利ですね〜」・・・といいたいとこですが、所詮機械のやること。無音部分の拾い方で切るべきとこが切れてなかったりしています。
これは自分の耳でチェックしていくしかありません。
ツールの左下にあるボタンで再生して、『←|→』(分割)・『→|←』(結合)で修正します。
単位は秒ですのでちょっとおおざっぱになりますが、まぁそれほどきっちりする必要もないのでいいでしょう。

このときにはヘッドフォンがあると非常に便利です。

なお、気をつけるのはフェードアウトの曲ぐらいなので、各曲の最後の部分を再生すればわかります。
あとは次の曲の冒頭が数秒開いているならそれは前の曲のフェードアウト部分となります。
いよいよ保存です。
ここのステップが終わるまで録音データは録音時に指定したテンポラリフォルダに仮保存の状態なので、うっかりフリーズしたり電源落としたりアプリを終了しちゃうとすべて消失します。(危)

WMAやWAVなどで保存できますが、ここはMP3でいきます。
フォーマットを指定し、ビットレートを指定し保存先を指定して『次』へ進みます。

※mp3のデフォは24kbpsになってるので気をつけてください。出来上がりが非常に寂しいものになります。
エンコードが終わるまで待ってください。
・・・なんで『完了』押さないといかんかな?
作業が終わると、『マイレコーディング』に自動的に登録されます。
・・・こんな機能要らない・・・。(爆)
まとめ
この作業の流れを作るのに丸一日かかりました。
録音しては失敗・・・できたと思ったらミスが発見され・・・。
ホントに「マニュアルくれ!!」って感じでした。

でもまぁ、なんとか軌道に乗ってからはけっこうすいすいでしたね。
これで懐かしい曲もパソコンで聴けます。

・・・もう、やりたくない。(ぼそ)